季節の草花と一緒にお茶でも

理系研究職の傍ら、茶道・ガーデニング・料理など日々の暮らしを綴っています

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着物でお稽古に ㉞ お茶事のお稽古

はや11月となり、炉開きとなりました。我が庭では11月9日に椿「炉開き」が開花しました。小さな椿です。

先週末は所用がありお稽古に行けなかったので、今週は土日続けてお稽古をさせて頂きました。きっと先週は、師匠お手製の粟善哉があったはず。頂けなくて残念!

 

土曜日は今月中旬に行われるお稽古茶事のお稽古でした。

私にとって初めてのお茶事です。お茶事に参加する予定だった直後にコロナが始まりました。そしてやっとお茶事が再開です。

初めてなのにお詰めです!お詰めとは「茶事・茶会においてお客の中で一番下座に座る人」です。末客とも言います。当日の茶会をリードするのは第一客(主客)である「正客」であり、茶会を催しするのが「亭主」です。

「お詰め」は正客がうまくお役を果たせるように補佐をしたり、亭主の仕事を手伝う役も担いますし、正客やほかの客の代わりに動く役割も求められるため、お茶事の流れをきちんと分かっている必要があります (参考:「もしも茶会のお詰めをつとめることになったら。」) その昔、11月に行われる「口切りの茶事」の際、お茶屋さんが末客に担ったということから「お茶を詰める人=お詰め」と言われるようになったそうです。

緊張です!

最近は通勤電車の中でこの本を読んでいます。

 
本を読んでいても実際お稽古していたらもう頭いっぱいでした。
お詰めは機転を利かして動かなくてはいけないのに、お茶事初体験の私が大丈夫でしょうか?
 
土曜日のお着物はこちらです。炉開き後初のお稽古だったので、師匠から頂いた反物で誂えた京友禅小紋で参りました。帯は西陣織の花唐草の名古屋帯
帯締め帯揚げはお善哉を期待して小豆色(お善哉はなかった。。。)
3週間ぶりに着物を着付けしたら、どうも不具合が発生してお稽古中に帯が崩れてしまい、お稽古仲間のTさんに直して頂きました。写真は帰宅後にもう一度帯を締め直して写真を息子に撮ってもらいました。後ろ姿は、ピントが合っておらずアップできませんでした。

今回は衿芯をバイヤスのものにしました。先日のお稽古で師匠とお稽古仲間のTさんが「半襟がぴしっとなっていない。衿芯はバイヤスの方がいいわよ」とアドバイスして下さったので、早速試してみました。

 

たしかに半襟がぴしっとなりました。
でも今回師匠もTさんも気づいて下さらなかったですけどね(笑)。
 
 
日曜日は炉のお点前のウォーミングアップ。お稽古は私1人だけでしたのでお濃茶と初炭のお稽古をさせて頂きました。
そして、一番のお稽古は「お茶事に向けての準備」
前日に師匠から「明日、灰の準備を手伝って頂きたいからお洋服でいらして」とのことだったので、洋服で参りました。
お茶事では水屋手伝いをしたかったのですが、私はまだ茶事の経験がないので水屋は担当できません(お手伝いであっても、一回でもお茶事を経験した人のみ)。
そのため師匠は私のことを思って下さったのか、炉に入れる灰入れのお手伝いをさせて下さいました。
我が社中は普段のお稽古は電熱線で行っていますが、お茶事やお茶会の時は灰とお炭を使います。今回電熱線を片付けてから灰を入れ、五徳とお釜をセットするお点前(お仕事?)を体験させて頂きました。私のお稽古が終わる頃、亭主・正客をおつとめされる先輩がいらして下さり一緒にさせて頂きました。
大変勉強になりました。炉の準備の他、煙草盆の準備もさせて頂きました。
先輩と師匠が色々お話しされていた内容がよく分からず、質問したところ、師匠が微笑まれて、
「もう少し大きくなったら教えてあげるわね~」
きっと上のお点前の事なのですね。はい、大きくなったら教えて頂きとうございます。
 
一通り灰の準備が終わった後はお道具の準備となりましたが、ここからは亭主役の人のみの準備ですので、私は失礼させて頂きました。
大事な灰の準備をさせて頂き、大変充実したお稽古でした。
 
さあ、当日はどうなるのかしら?
楽しみ半分、緊張半分です。
 
それではまた。
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