季節の草花と一緒にお茶でも

理系研究職の傍ら、茶道・ガーデニング・料理など日々の暮らしを綴っています

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リメイク着物でお稽古に 63 単衣の着物をお稽古着に

みなさま、ごきげんよう

 

今日はお着物のリメイクの話です。

私の母方の祖母は明治生まれで20年以上前に亡くなりました。女学校は被服科?でお裁縫がとても得意で、家族全員の着物や袴を仕立てていました。祖母はたくさんの着物を残してくれましたが、亡くなった後(誰かが)ほとんどを処分しました。私の母は着物に関して興味はなかったものの、実母が仕立てたものに愛着があったため少しだけ確保?したそうです(嫁いだ身だったため勝手なことはできなかったとのこと)。そして祖母は元気な頃に「タンスの肥やしに。」と仕立てて誰も着なかった着物数着を私にこっそりくれました。私は外孫だったので、今の内に渡しておくねとのことでした。

そういう着物類が私の実家にいくつかあります。

母は独身の頃、京都で茶道を習っていたものの、あまり着物に興味はなくお裁縫も苦手です。私もこの数年前まで全く着物に関して無知でした。

 

しかし今は茶道を通じて着物が大好きで、ハマってしまっています。

実家にある祖母が仕立てた着物類をどうするかを考えていました。そのまま着るのが一番いいのですが、全てがサイズアウト。どーにもならない。

そこで、いつもお願いしている和裁士さんに相談させて頂きました。以前にも

単衣の着物→長羽織

羽織→裄と後幅のお直し

などをして頂きました。

着物でお稽古に ㊳ 銘仙の長羽織 単衣の着物から仕立て直し - 季節の草花と一緒にお茶でも 

 

今回もたくさんリメイクをして頂きました。

今日お見せするのは

単衣の正絹着物(薄手)→茶道のお稽古着

単衣の正絹着物(厚手)→名古屋帯と半幅帯

にリメイクして頂きました。

薄手厚手ともに、身丈も裄も前後幅全てがサイズアウトだったものです。また母は薄手のものを「ポリエステルだから捨てようかと思うけど。おばあちゃまは残った生地で遊びで仕立てたのかしら?」と捨てかけたものを私が受け取りました。

和裁士さんに送ったところ、母がポリだと思ったものもウールだと渡されたものも全て正絹でした。

 

土曜日に受け取り、早速日曜日にリメイクして頂いたお稽古着と半幅帯でお稽古に参りました。

こちらは土曜日に家で試しに着た時の写真です。半幅帯の結び方に慣れていないので、日曜日のお稽古時は家で着てから主人に車で送ってもらいました。

ワンピースの上からで補整なし、半衿はウソ衿です。

半幅帯はYoutubeを見ながら初めて締めました。吉弥結びを試みたのですが、後はお見せできる状態ではないです。補整なしなので、帯前がちょっと変ですね。

愛読している方でいつも粋に半幅帯を締めておられる方がいて、彼女のように着こなしたいなと思います。(目標!!)

通常のお稽古には‘本当の着物と名古屋帯で参りますが、雨の日や職場の茶道サークルにはこのお稽古着を活用したいと思っています。

 

さて、茶道の師匠の反応です。

ご挨拶した時:

「まあ、雨の中お着物でいらして偉いわね~ ちょっと地味目のお着物だけど赤の帯と似合っているわよ」

お稽古の途中:

「珍しく半幅帯なのね。ちょっとタレが長いけど。」

「モダンな柄のお着物ね」

ちらっと見えた青のワンピースをご覧なった:

「ずいぶん色気のある長襦袢ね~」

ここで種明かししました。

「これ、お稽古着です」

師匠「???」

「ワンピースの上から着ています」 

と裾を少し上げました。

師匠「??? ワンピースの上からお着物を着られたの?」

私「お稽古着です。」

師匠はなかなか理解されなかったので、きちんと説明したところ、

大爆笑。

私の予想以上に大爆笑。

「え~~~~!!! 全然分からなかった!!!」

お稽古仲間のTさん(着付けの先生)は

「着物だけど、なんか変だな~と思ってましたが、ワンピースの上からとは。」

 

お稽古の後、私がお稽古着を脱いでいる様子をお稽古仲間がご覧になって

「ウソ衿だったのね~」と。

師匠は御覧になってまた大爆笑。

 

とても楽しいお稽古でした。

因みにお稽古は

茶碗荘(濃茶)と総荘(薄茶)でした。

 

アキさんのように粋に半幅帯を締められるように練習します。

半幅帯が上手になったらまたアップしますね。

 

それではまた。

ごきげんよう

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