みなさま、ごきげんよう。
娘が来年1月に成人式を迎えます。数年前に地元の頑固な呉服屋さんから「ママ振袖でも準備として2年は考えた方がいい」と言われましたが、一浪してしまい慌ただしくなってしまいました。
そのため4月入学式を終え、すぐに「成人式プロジェクト」を開始しました。
私自身、着物を自分で着られるようになろうと思った理由の一つに娘の成人式がありました。振袖を準備するのに母親が何も知識がないのも大変ですし、お店の人の言いなりに買い物させられるのも嫌だったからです。何しろ初めての初釜の時、私は「帯枕」すら知らなかったのですから。
スタート時点
ママ振袖を着る。 娘は私より2cm背が高い。身丈と身幅が心配。
私は母の帯を使用。とても立派な帯ですが、時代的に大丈夫かな?帯ぐらいは準備してあげたい。
帯締、帯揚も新しくしてあげたい。
4月6日
まず私の振袖の状況を見て頂き、娘が着られるかどうかを判断してもらった。
振袖は数か月前に母から渡されたもの。
「いい振袖で全部揃っているから何も買わなくていい」と。
しかし「全部そろっている」という母の言葉から一抹の不安を少し感じていた。
さて、母から渡された振袖と長襦袢を持って横浜高島屋に出向いた。私の振袖は横浜高島屋で誂えたものであったから。
懐かしい振袖。私が最後に着たのは24年前の結納の時。来年の成人式の日にお見せしますね。
振袖に袖を通しサイズを確認して頂いたところ、ギリギリセーフ。なんとかおはしょりが確保できそう(娘は私より背が高いから)。
正座するわけではないので身幅もなんとかO.K.。スカートの上で振袖をあてたので、実際はちょうどいいサイズかも。身幅直しすると柄がずれるので「これでいきましょう!!」ということになった。
帯は昔のもので長さが400cmと短い。私はこれで福良雀で結んでもらったのですが、今時の結び方をするのなら足りない。
皇室の方達は豪華な結び方ではなく、このふくら雀の結び方のようです。私の成人式の時は帯の長さの関係と当時の流行?もあってふくら雀でした。
母は帯も使ってもらいたい気持ちもあったと思いますが、「帯が短くて今時の結び方ができない」と丁寧に説明して新しい帯を買うことに納得してもらいました。
ただ母から渡された長襦袢が「別物」だったので(あちゃ~)、実家を捜索後、来週また高島屋に行くことになった。
翌日、実家を捜索。振袖の長襦袢を無事発見。
4月13日
振袖と長襦袢は少々汚れが浮き出ていたのでクリーニングに出すことになった。
帯をいくつか選んでみる。娘は黒地の帯を希望。私も同意したがなかなか気に入るものがない。 母に写真をLINEしたところ、「黒の帯なんでダメ! 赤です! 私があげた帯があるでしょ!」と納得してくれない。
結局、2週間後に母を連れてくることにした。(一部スポンサーのため)
4月24日
母を連れて横浜高島屋へ。
高島屋の方は母の気持ちにも娘の気持ちにも優しく寄り添ってくれた。感謝。
何本も帯をあててみたが、なかなか決められない。
娘は20歳らしいものを選ぶ。私はコスパも考える。
「せめて40代ぐらいまで普通の袋帯として締められる柄がいい。初釜にも着て行かれるようにね。」とアドバイス。
娘は黒、祖母は赤。しかし黒地で納得する帯がない。黒は難しい。
お店の方が「ではこれはいかがでしょうか」と黒地の帯を持ってきて下さった。
たしかに私も母も娘も納得。でも「お値段がかわいくない」
河合美術織物だもの~ (リサイクルのものだって買えないぐらい高価)
娘には悪いけど「国立に進学していたら買ってあげられたけどね。(いやそれでも買うか???)」ときっぱりと言いました。結局、お店の方と祖母と私が最初の方に勧めていた金色系の西陣織の帯に娘も同意し購入決定。十二分に立派な帯。
その後、帯揚と帯締と草履と足袋を選んだ。
長かった。2時間以上かかった。
その間、「あの振袖は素敵ですね。」と店員さんに尋ねていらっしゃる親子連れが数組いました。店員さんが「あれは以前こちらでお誂えになられたお母様の振袖ですよ」と説明されていて、内心嬉しくなりました。
会計を待っている間に他の店員さんとお話。
横浜高島屋には千總の着物がいくつも並んでいたので、息子が千總の着物が好きな話をした。
そうしたらお店の方が「お客様の振袖も千總さんですよ」と。
「えっ!!!」
「こちらに千總さんの落款がありますよ。昔の千總さんのお印ですよ」
私の振袖、千總さんでした。
びっくり!!!
両親に感謝。(今更ですが)
次回は6月頃。
下着や帯枕などを購入予定。
それではまた。