季節の草花と一緒にお茶でも

理系研究職の傍ら、茶道・ガーデニング・料理など日々の暮らしを綴っています

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お茶席における着物 ① 布おむつで帯枕

何回かお着物のことについて書こうと思います。

私は今まで成人式や友人の結婚式、卒業式、結納などで着物を着たことはありました。

しかし全て母まかせ。着付けの方まかせ。自分で準備したことがありませんでした。

 

お茶を習い始めて初めての初釜(2018年1月)。

母に相談をしたところ、「うちにぜ~んぶ揃っているわよ」

この一言から災難は始まりました。

自分で着付けできないので、知り合いのおばあちゃまに頼みました(着付けのプロです)

母にこれを持っていけば着付けできると言われ、言われるがままに何枚か持って帰宅。

初釜の1か月前に着付けをして下さるおばあちゃま(Aさん)が我が家にきて着物をチェック。

Aさん「いいお着物ね~」

  「まだお若いからこの柄のお着物がいいわよ」

お茶を飲みながら雑談に花を咲かせ、実際着る着物を決めて終わりました。

 

さてさてお初釜当日。

10時集合ですが、早めにということで8時にいらして頂きました。

「おばあちゃまに言われた通り、皺伸ばしのために1週間前からお着物はハンガーに吊るしておきました!」

Aさん「はい、よろしいわよ。半襟はお付けになられた?」

「?! なんのことですか?」

Aさん長襦袢につける襟のことよ」

「もしやこのことですか。。。」

Aさん「そうよ~! つけてないじゃないの! 万が一と思って針に糸通してきたから。すぐつけるわ」「その間に髪とお化粧して準備して!」

私が準備したと思われるものをご覧んになって

Aさん「帯枕は?」

「?! なんのことですか?」

結局実家から持ってきていなかったので、急遽おばあちゃまが子供の布おむつで帯枕を作って下さいました(凄い!)

やっと着付け。さすがプロ。早かった。

しかし、前幅が合わない。。。

つまり、着物の柄と格だけ確認しただけで、サイズを確認していなかった。。。

私は結婚前に比べて相当太ってしまっています。特に二人出産した後は。。。

こればかりはおばあちゃまにはなんともしようがない。。。

 

大騒動の後、初釜集合時間ギリギリで参りました。

はい。茶室での正座時大変でした。

初釜初体験で社中で一番の末弟子。

それだけでド緊張なのに、着物のことが気になって仕方がない。長襦袢が見える。

 

恐ろしい1日でした。

上級者のお一人にこっそりと

「10kg太ったらお着物は合わないのよ。特にお茶の場合は前幅を広くしてしつらえるのよ。正座の時に困るから」

と教えて頂きました。

 

とても勉強になった1日でした。

その日の夜、母に「大変だったのよ~!」と言ったところ(文句のつもり)

「ぜーんぶ揃っていたでしょ~」

能天気な母です。

「えっ、あなた帯枕もっていなかったの?」

あまりにも私が知らな過ぎていたことに逆に呆れられてしまいました。

たしかに20代の娘じゃないですしね。

まさか40歳過ぎて知らないとは思わなかったようでした。

 

ここから私の着物に対する勉強が始まりました。

↓ 初釜の後の新年会時の写真。

 着物は母のものでいい品ですが、前幅が合っていないのが一目瞭然。身丈もギリギリでおはしょりも足りない。

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初めての初釜にて

*追伸

今思い出してもお恥ずかしい話です。今では悩みながら楽しみながら茶道のお稽古に着物を着ております。記事タイトル下の「着物」のタグをクリックして頂ければ「着物」に関する記事がリストアップされます。よろしければそちらもご覧くださいませ。

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