季節の草花と一緒にお茶でも

理系研究職の傍ら、茶道・ガーデニング・料理など日々の暮らしを綴っています

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秋明菊を宗全籠にいける  名残の季節

はや10月。来月は炉開きとなります。まだ暑いのに。。。

10月は名残の季節といって、残った野の花(残花)をたくさん花入にいけます。11種までは活けてよろしいようです。

 

 先日の師匠が生けられた床の間のお花が大変かわいらしく、また花材が全て我が庭にあったものでしたので、「真似ていけてみよう!」とチャレンジしました。

師匠に許可を頂いて写真を撮らせて頂きました。

 

帰宅後、娘と一緒に写真を見ながらいけました。

娘は学校で華道の授業があり、私よりイロハを勉強しているのです。

師匠がいけられた作品は著作権上お見せしませんが、最初に私達がいけたものはこちらです。

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・ 秋明菊

・ 杜鵑草

・ 千日紅

【花入】 宗全籠

以前、師匠が宗全籠で茶花をいけられおり、一目ぼれしました。

私も欲しい!と思って、探したところ中古でも予想以上にお高いものなのですね。

中古でもと思ったのですが籠ですので割れていたりしたら嫌だな~と思い、いくつか探してみたところ、小さな豆宗全籠を見つけ購入しました。

「豆」でも、ちょうどいい大きさで形もよく丁寧な作りで大変気に入りました。
高知県須崎市で作られています。
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日本で唯一 土佐の虎斑竹(とらふだけ)

「虎斑竹(虎竹)」は淡竹(ハチク)の仲間に分類され、高知県須崎市安和の虎竹の里でのみ、稈の表面に虎模様が浮かぶ不思議な竹です。この模様は、幹に付着した寄生菌や潮風の作用によるとの学説もありますが、科学的には未だ解明されていません。実際に各地方に移植を試みましたが、何故か模様が付く事はありませんでした。

 

明治44年、当時日本最高の植物学者達が絶滅寸前の虎斑竹の保護のために、建白書を時の政府に提出しました。これが今日の天然記念物条例発布の導火線となり、天然記念物保存法が発令され虎斑竹はその第一号の指定を受けたのです.
HPから引用 
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しかし、真夏の庭にはいけるお花が少なく、またいけ方も分からずそのまま玄関に籠だけ飾っておりました。
やっとお花をいけられて「いいわ~~」と自画自賛。撮影して師匠にメールで送ったところ。。。
師匠からのお返事。
「頑張りましたね。でもシュウメイギクが高すぎです。 籠とのバランスがよくありません。」
なんと!
師匠が細かくアドバイスをして下さり、すぐに直してみました。

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たしかに。。。根元が詰まって良い感じになりました。
しかし、シュウメイギクがお辞儀をしだしました。水枯れです。たった1時間で。。。
師匠曰く
「水切りなさいましたか?」
はい、一応したんですけど。。。
シュウメイギクを夕方切ったのが原因かもしれません。(原因と処置方法は後述)
夜、たっぷりとシュウメイギクに水やりをした後、翌朝切り花にして水切りをしてしばらく水揚げしてからいけなおしました。

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今度は2日経ってもシュウメイギクはシャキンとしていました。
 
師匠のレベルや品には到底近づけないですが、自分の庭の草花でいけられるのは「季節の草花と一緒」な生活でき、嬉しくなりました。
バラも大好きですが、山野草は繊細な季節を感じられる楽しさがあります。
シュウメイギクはお庭の師匠が植栽して下さいました。かれこれ10年以上経ちますが、開花頃には邪魔なほど(!?)ワサワサ咲くシュウメイギクにこのような楽しみ方があるのかと、今更気づかされました。
 
ところで、シュウメイギクの水揚げ。難しいようです。
ネットなどで調べたところ、シュウメイギクのような固い茎の場合は通常の水切りの他に
・ 切る前夜に水やりをたっぷりして、翌朝に切る。
・ 茎を十文字に切り込みを入れる(娘はそのように学校で習ったようです)
・ 茎下から5cmほど芯がつぶれない程度に叩く
・ 水切り後にちょっとお酢につける
<参考サイト>

 私は「前夜に水やりした後に翌朝切る」という方法を試しました。たしかに水持ちがよかったです。

 

それではまた。

ごきげんよう

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