本記事は思いもかげず、このブログの中で1番アクセス数が多いものです。
おそらくミモザの見た目から花粉症を引き起こすのでは？と心配されてのことと思います。
私は花粉症の専門家でもなく、医師ではありません。
アレルギー症状は人それぞれです。
ミモザ花粉症を疑われるのであれば、是非医師にご相談下さい。
花粉症は他のアレルギーと関連して重症化する場合があります。他にアレルギーをお持ちの方や重症化されている方は必ず、医師にご相談下さい。
気がついた新しい情報があれば随時更新します。
初回投稿日 2020年3月5日
最終更新日 2023年3月8日
昨日、ご近所からたくさんミモザ（ギンヨウアカシア）を頂きました。
最近は洒落たお花屋さんの店頭に並んでいる、春の代表的な花。
ちょっと興味があったお花でした。
「ミモザ、欲しかったのよ～ 挿し木で増やせるのかな？」と早速ネット検索。
挿し木で増やせるようですが、5mもの大木になるので我が家では無理です（鉢植えで小さく育てることも可能です）。しかしそれよりも「花粉症」というキーワードが目につきました。
ミモザに対する花粉症で悩んでおられる方がある程度いるらしい。
我が家は主人と息子が花粉症。ちょっと気になったので調べてみました。
まず海外ではどのように捉えられているのか？
ミモザ（ギンヨウアカシア : Acacia baileyana）
【 生息地 】
寒冷地では育たないので、アメリカ西海岸や南フランス、イタリア、モロッコ、メルボルンなど暖かい地域広範囲に分布します。
私が滞在していたボストンは冬は極寒になるので、ミモザはなかったと思います。
日本では東北南部までは外で育つことができます。
一方、札幌の「百合が原公園」の温室でミモザの花を楽しむことができます。
＜ 2021年2月24日追記＞
NHK「おはよう日本」で、百合が原公園のミモザが見ごろだと紹介されました。花粉症に関しては何もコメントありませんでした。閉鎖空間でミモザ観賞しているということは花粉症に関してはほとんど問題視していないのか？
【 花粉症（アレルギー） 】←一番関心のあることですよね。
・サンフランシスコの木々についてのサイトより
You're much more likely to suffer allergies from oaks, elms, pines, and and other wind-pollinated trees
（日本語訳）ミモザよりもナラ、ニレ、松などの風媒体の木々の方がよりアレルギーを引き起こしやすい。
Spring must be here - Acacia baileyana in bloom — San Francisco Trees
・アメリカ IMS（Intercontinental Marketing Statistics：医薬品などの情報収集＆提供会社）より
Allergenicity: Cootamundra Wattle (Acacia baileyana) is a mild allergen.
（日本語訳）ミモザは中程度のアレルギー源である。
Cootamundra Wattle (Acacia baileyana) Species Details and Allergy Info
・pollen.comより 花粉についての情報サイト（アメリカ）
Acacia plants have been reported to cause pollinosis, even though they produce sparse pollen and are insect-pollinated. In Israel, Acacia pollen is considered strongly allergenic. In the U.S., they have less notoriety.
（日本語訳） アカシアは、花粉をまばらに作り虫媒花であるにもかかわらず、花粉症を引き起こすことが報告されています。 イスラエルでは、アカシアの花粉は強いアレルギー性があると考えられています。 アメリカでは花粉症の原因としてそれほど考えられていません。
Catclaw, Wattle (Acacia) Genus Level details and Allergy Info | Pollen.com
・ 日本外務省サイトより チュニジアの医療事情
2月下旬から5月を中心に，花粉（スギ・ミモザなど）が飛散するため，花粉症に悩まされる方は少なくありません。既往のある方は，個人に合ったお薬を持参されることをお勧めします。
・ スギ花粉症の場合、大気汚染の原因物質との関連により増悪か。
花粉アレルゲン物質を修飾して、抗体との反応性が強くなり、アレルギー性の増悪に作用する。
花粉症と大気汚染の原因物質との関連性を化学的に解明｜環境への取り組み｜国立大学55工学系学部HP
・ 日本医師会企画のポスターより（ねこさまよりコメントで教えて頂きました）
スギ、イネ、ブタクサなどの花粉症は果物アレルギーを引き起こすことがある。
https://www.med.or.jp/dl-med/people/plaza/477.pdf
つまり、
・ミモザがたくさん植わっている地域では「ミモザ花粉症」が報告されている。
・ミモザの花粉はアレルギーのテストとして使用され、アレルギーの原因物質として学術報告されている。
・スギ花粉症は大気汚染物質や他のアレルギー物質との相互作用によってアレルギー症状が憎悪する可能性が考えられている（ミモザが関連しているかは不明）。
・スギ、イネ、ブタクサなどの花粉症は果物アレルギーを引き起こすことがある。（ミモザが関連しているかは不明）
冒頭に書きましたように、
ミモザ花粉症を疑われるのであれば、是非医師にご相談下さい。
花粉症は他のアレルギーと関連して重症化する場合があります。他にアレルギーをお持ちの方や重症化されている方は必ず、医師にご相談下さい。
一般論ですが、（← これ大事！）
ミモザはアカシア属であり受粉は虫を媒介します（虫媒花）。
花粉症の原因となる主なものは受粉が風を媒介する風媒花（杉、ヒノキ、ブタクサなど）がほとんどで大量に花粉を飛ばします。虫媒花であるミモザはそれほど花粉を飛ばさないので花粉症のアレルギー源になる可能性は低いと考えられます。
虫媒花であるイチゴの花を見て「花粉症になる～」と心配しませんよね？（イチゴの実のアレルギーはあります）
しかし、虫媒花であっても人によって感受性はそれぞれですし、過剰に接してしまうとアレルギー反応を起こすこともあります（リンゴ、ナシ、イチゴの受粉作業をなさる方など）。
つまり、ミモザに対しても花粉症既往歴のある方などは注意する必要があると（私は）思います。
さて我が家の主人と息子。
主人は検査を受けておらず、自称「花粉症」。勝手に市販薬を服用して対処しています。病院行けばいいのにと思いますが。。。
一方、息子は病院でアレルギー検査を受け「スギ、ヒノキ」がアレルゲンであることが分かっています。
市販薬は服用せず、処方薬を服用しています。
今日は危ないな、と思った時や宿泊行事の時などピンポイントで服用します。ある程度効いているようです。
花粉症は苦しんでいる人しか理解できない辛さだと思います。
ミモザ＝花粉症
とは限らないと思います。だって多くの花屋さんで売られていますし、ブーケもありますしね。
しかし花粉症既往歴がある方は狭い空間（室内など）でミモザに接触しないなど少し用心されるのがいいのかもしれませんね。ブーケや花束に含まれている少量のミモザなら問題ないのでは？と思いますが。。。感受性は人それぞれです。
話は戻り、頂いたミモザ。
とりあえずミモザは花瓶に生けましたが、主人が帰る週末までに処分するかどうかを検討中。
と思っていたら、息子（臨時休校中）が「しばらく鼻がすっきりしていたんだけど、今日からなんだかムズムズするんだよね～」と言いだした。
やはり、ミモザが原因か？ 室内に生けたので花粉濃度が濃くなったのかしら？
ミモザを見たら絶対に主人は「いじめか！？」と怒るに違いない。。。
結局、処分しました。
かわいいお花だったのに残念でした。
そして2022年3月。
また同じ方からミモザを頂きました。今年はとても小さなブーケサイズ。
今年は小さいためか、花粉症の息子は反応せず。
ビタミンカラーで元気をもらっています。一週間ほど経過しますが、息子からは文句ありません。
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