茶道を習い始めて3年。ようやく初級の許状を頂くことができました。
「入門」「子習」「茶箱点」を習うことができる、という「許し状」です。実際はすでに習っているものですが。
これから中級に向けて日々精進することになります。
この許状取得に際して、師匠への御礼の仕方をいくつか学びました。師匠に直接伺うのは失礼なので、自分で調べたり上級者の方に教えて頂きました。
茶道や華道などでは御礼の仕方も勉強、お稽古の一部だと思います。御礼の有無や金額を問題視する方もいらっしゃいますが、お稽古のお茶室の維持やお道具類を揃えるのには毎月のお月謝では絶対に足らないと思います(余計なお世話ですが)。私の師匠の場合、季節によって色々なお道具を揃えて下さっております。10年以上通われている方でも「初めて拝見するお茶碗だわ~」とおっしゃるほど。純粋な御礼の気持ちとお稽古の一環と捉えてはいかがでしょうか。
ちなみに、我が師匠は初級許状取得のお祝いに、名物裂古帛紗を下さいました。
一か月ほど調べたので、ここに書き留めておきます。
申請する際に、必要な書類と申請料を師匠にお渡しします。
裏千家では「申請料」のことを「挨拶料」と呼びます、
このご挨拶料の他に、いくらかの御礼を師匠にお渡しすることがあります(社中によって決まりがあると思います。)。ご挨拶料は普通の封筒でよろしいのですが(茶封筒は避けた方がいいかな?)、御礼は熨斗袋に入れて渡します。さらに熨斗袋もそのままお渡ししては失礼です。渡し方は色々なお作法がありますが、今回は上級者の方に教えて頂いた中で初歩的な方法で渡しました。
・熨斗袋に新券のお札を入れます。表に小筆で御礼と氏名を書きます。ボールペンは避けた方がいいです。
・熨斗袋を袱紗(茶道の帛紗とは違います。結婚式などにもっていく袱紗です)に包みます。
・熨斗袋とほぼ同じか、やや一回り大きいお菓子を用意します。お菓子はお稽古で使え日持ちのする干菓子がよろしいかと。
・扇子を前に置き、ご挨拶をしてから袱紗から熨斗袋を取り出します。
・熨斗袋をお菓子の上に乗せ、先生に差し上げます。
つまり、目上の方に金封をお渡しするものを畳の上にそのまま置いては失礼なのです。
お月謝袋もそのまま渡すのではなく、古帛紗に挟んだり、扇子を広げてその上に置いて渡すのも同様の意味があります。お菓子を用意しなくても通常のお月謝とは違って扇子の上でお渡ししてもいいかもしれません。
私が使った袱紗は以下のようなものです。以前に結婚式に出席した時にデパートで買ったものです。私のものは紫色です。
![正絹ちりめん 台付き ふくさ 袱紗 木箱入り【京都 ぎんやんま】 正絹ちりめん 台付き ふくさ 袱紗 木箱入り【京都 ぎんやんま】](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/ginyanma/cabinet/pz/ry-4515543500833_a.jpg?_ex=128x128)
正絹ちりめん 台付き ふくさ 袱紗 木箱入り【京都 ぎんやんま】
- 価格: 4400 円
- 楽天で詳細を見る
簡単な形式のはさみ袱紗もありますが、やはり台付き(漆盆)の方が望ましいかな?
師匠が「完璧ね~ 素晴らしいわ」と褒めて下さったので、「上級者の方に教えて頂きました」と正直に申したところ、
「自分で気にかけて調べたり、上級者に伺ったということが大事なのよ」とのこと。
今回の方法はあくまでも「初級許状への御礼」の仕方です。
中級、上級、そしてお茶名を頂いた際のお礼の仕方はさらに丁寧な方法になると思います。その時はまたこのブログでお知らせできたらと思います。
一生懸命お稽古に励みます!
日本文化っていいですね。一つ一つ、相手を敬う所作を大事にしたいと思います。
<追筆 2021年8月30日>
中級の許状を頂きました!
それではまた。