中級許状を頂きました。
お稽古を始めて4年目です。
師匠へのお礼の仕方は初級許状の時とほぼ同じ形式で行いました。
上の画像では私の名前を消しておりますが、私の名前をこんなに綺麗に書いて下さって大変嬉しくなりました。
子供らに見せたら、
「漢字だけ? 一二、レ点ないよ」
「これ(花押)なに?」「あ~大河ドラマで見たことある! サインね。」
と一応?見て褒めてくれました。。。
中級は初級の次にお稽古するお点前で、
- 茶通箱---亭主が用意した茶と客が用意した茶の二種類の濃茶を点てるお点前
- 唐物 ---お茶入れが唐物(大事な舶来物!)を用いたお点前
- 台天目---天目茶碗(美術館級の大事なお茶碗)を用いたお点前
- 盆点 ---お盆にのせた唐物茶入れを用いたお点前
番外?で現在追加されている
- 和巾点---名物裂を用いて作った古帛紗と 同裂地のお仕覆に入れた中次(内側が金箔された桑で作ったお棗)を用いたお点前
の5つのお点前を「習っていいですよ~」という許状です。
これらのお点前は「四ヶ伝(しかでん)」と呼ばれているもので、共通して言えることは「歴史・由緒あるお道具やお茶、または人間関係」を重きをおくお点前でしょうか?
四ヶ伝は今までとは次元の違うお稽古となります。
初級のお点前は淡交会(裏千家)が出版している点前教則があるのですが、四ヶ伝以上のお点前には教科書がありません。
つまり、相伝として伝えられるもので、師匠から直接教えて頂き学ぶものです。
自分で勉強ノートを作成しなくてはならず、帰宅後が忙しいです。
先月から少しづつこの四ヵ伝のお稽古が始まりました。
先週末は盆点を教えて頂きました。
「唐物よりもさらに由緒ある大事な茶入」を扱うお点前だそうで、正客との問答も大事なお稽古の一つです。
正客 「お茶入は?」
亭主 「宮中より拝領した~ (松江松平家の)雲州蔵帳所蔵の茶入でございます。」
と問答します。
実際、お稽古で美術館級のお道具を用いることはないので、妄想作文をして問答を行います。この問答を通じて師匠からお道具のお話や茶の歴史などを教えて頂きます。
今まで茶道や文化財とは程遠い生活をしていた私にとって、「拝領」「蔵帳」という言葉も茶道を通じて初めて知りました。先週のお稽古でも「クラチョウ??」と師匠に聞き返す有様。。。
蔵帳とは(由緒ある大名や名家など)の蔵に収められている名物茶道具の目録のことで、代表的なものは以下のものがあります。
雲州蔵帳---松平不昧
茶道は奥が深い。。。
だから楽しい。
これからも精進致します。
それではまた。