季節の草花と一緒にお茶でも

理系研究職の傍ら、茶道・ガーデニング・料理など日々の暮らしを綴っています

MENU

着物でお稽古に ㊹・㊺ 文山染工さんのお着物で

大変ご無沙汰しております。

大学の講義日程が変更以降、毎年のように「私には8月が来ないんじゃないか」と思うほど4~7月末までが忙しい。毎年なのだからそろそろ慣れればいいのに、全く慣れない。学生と戯れているのは好きですが、帰宅するとバタンキューとなってしまう。

 

でもなんとか週末のお茶のお稽古は行っていますので、反省報告書をアップします。

今月最初の週末は仕事が入っていたため、第二週の土日に連続でお稽古に行って参りました。

6月になったので完全に単衣です。私は汗っかきなので、10月中旬ぐらいまでは全て洗える着物にしています(お財布にもやさしい)

今回はシルック(東レ)ではないポリエステルの着物です。

Creemaの文山染工さんにフルオーダーで誂えて頂きました。

Creema 公式オンラインストア

「文山染工」と検索して見て下さい。

生地の質感もシルックとそれほど変わらず、しっとりとして柔らかかったです。お洗濯したらもっと柔らかくなるかも。

受け取った時は「ちょっと地味かな?」と思ったのですが、師匠やお仲間達から「洗えるの? 柔らかくていいね~ 柄もとってもさわやか!!」と好評でした。本麻の半襦袢とこの着物で、汗はかいても心地よく過ごすことができました。

 

帯は前回と同様のポリエステルの名古屋帯ツユクサの絵が描いてあります。

ポリエステルですがとっても柔らかく締めやすい。

土曜日の着付けに納得がいかなかったため、二日とも同じお着物です。

土日両方とも息子が撮影。娘だったら帯とか注意してくれたのに。。。

着物の本来の色にするため、色彩を調整しております。

・ 土曜日

お稽古後だったのもありますが、帯がプカプカしている!!

お太鼓の柄合わせは難しいですね。でもお太鼓柄の帯は季節感があるものが多く、締めたくなります(ブログ友の影響)。この夏はこの帯で練習しよう。

お稽古は四ヶ伝の一つの和巾と初炭をさせて頂きました。

和巾はこのようなお抹茶の入れ物「桑の中次」と、同じ名物裂の古帛紗と御仕覆を用います。このお茶の入れ物を大事に大事に扱うお点前です。大事大事と思いながらお点前すると間違わないのです(ハズ)。

桑中次

淡交社オンラインショップから画像をお借りしました。

 

・日曜日

背中にしわができてしまいました。背中は土曜日の方がきれいでした。

難しい。

お稽古は茶入荘と三木町棚(江岑棚)の薄茶のお点前をさせて頂きました。

茶入荘(ちゃいれかざり)は「ご由緒」のある茶入れを用いる時のお点前。といっても歴史あるものや宮中から~という「ご由緒」ではなく自分にとって大事な、記念のものレベルです。(亭主にとって大事なものでお値段云々ではない。手ごろな値段のものでもO.K.だと思います)そのため前日の「和巾」とは区別してお点前をします。

三木町棚の由来は裏千家点前教則によると、表千家江岑宗左(こうしんそうさ)が紀州三木町(大工さんがたくさんいた町らしい)を訪れたときに、内弟子(大工さん?)の1人が残材で作った棚を江岑宗左が気に入りお認めになった棚とのこと。残材で作ったので、天板と地板が杉、柱は檜、引き出しは樅(もみ)、つまみは竹です。表千家では三木町棚、裏千家では江岑棚と呼ぶのでしょうか。私の師匠は三木町棚と呼んでおられましたけどね。

裏千家点前教則5(淡交社)より引用

 

眠くなりましたので、それではまた。

ごきげんよう

Copyright ©季節の草花と一緒にお茶でも All rights reserved.