先週のお稽古は炉開きでした。
お茶の世界では11月から「冬のお点前」になり、茶室に炉が開かれ釜がかけられます。
そして5月に摘み取られた新茶はいくつかの製造過程を経て、碾茶(てんちゃ)となり茶壷に入れられ半年間熟成されます。その碾茶をこの炉開きの時に開けて石臼で曳きお茶を頂くのが口切りの茶事となります(私は経験ありません)。
炉開きは今では11月の最初の亥の日に行われると言われています。2021年では11月11日になります。利休の頃はもっと季節に合わせたようで、「肌寒くなって火が恋しくなった頃」「柚子が黄色くなった頃」に炉開きをしたそうです。
といっても、我が社中では口切りをして茶葉を曳くことをはしませんが。。。
今回のお稽古日だけは着付けを諦めて洋服で参ることはしたくなかったので、以前お世話になった着物屋さん(旧たんす屋)で着付けを教えて頂きました。私の着付けの仕方のどこが問題なのかも熱血指導して頂きました。
その結果、今まで2時間近くかかっていた着付けが40分で着付けできるようになりました。それでも今回も反省点と次回にむけての課題が見つかりましたが。
着物は師匠から頂いた反物で誂えた小紋です。
帯はネットでポチっと購入した箔屋清兵衛の名古屋帯です。予想以上にいいもので締めやすかったです。
師匠曰く、「まあ、きれいに着付けなさっているわよ~これまでで一番上手よ~」
(またまた褒め上手。。。)
「女性陣の皆さん、これまで全員お着物で行らして下さっているわ~」
(着付けできてよかった。。。)
お稽古後に子供らと駅で合流。娘にバス停で撮影してもらいました。着付けした時は後がきれいに空気が抜けていたんですけどね。。。
腰紐が緩かったようで、裾がズルズル落ちてきてしまって危なかったです。
まだまだ練習が足りないです。
お稽古は席入りから始まる茶事風で行いました。
上級者の方が初炭を行い、私もお濃茶を点てさせて頂きました。感染状況も落ち着き皆ワクチン接種が終わっていることもあり、一年半ぶりに茶室でお菓子とお茶を頂きました。お濃茶はまだ各服点(同じ茶碗で複数が回し飲みするのではなく、各人ごと茶碗を別にして頂くお点前)です。茶筅と茶巾は各自それぞれ用意し自分のものを使うという細かく注意しながら行っています。使い終わったらすぐに水屋で洗剤で洗いました。茶室できちんとお茶を点てられる幸せを改めて感じました。
懐石料理はありませんでしたが、先生が粟善哉をご用意して下さいました。
先生は本当にお料理上手です。品のある甘さで絶品でした。
帰宅後、粟善哉を作りました。
私のお善哉は手抜きレシピです。
- お鍋に小豆と多めの水を入れ、中火にかけます。
- 沸騰したら弱火にし、煮汁が色が付くまで5分ほど煮ます。
- 火を止め、20分ほど蒸らします。
- 小豆をざるに上げ、煮汁を捨てます(苦味を取ります)
- 小豆を鍋に戻し。多めの水を入れ、中火にかけます。
- 沸騰したら弱火にし小豆がやわらかくなるまで煮ます。(約1時間)水が少なくなったら途中で水を足します。
- 市販のこしあんを加え、菜箸などでこしあんを溶かします。
- お好みの甘さになるようにお砂糖を加えてもいいです。
- 塩を一つまみ程度入れ、甘さを引き立てます。
<粟>
- もち粟50g多めの水を加え中火にかけます。
- 沸騰後2分ほどしたらざるに上げます。
- ボールに粟と同量の水を入れ、20分ほど蒸し器で蒸します。火を止め10分ほどそのまま蒸します。
- しゃもじでほぐし、お椀に粟とお善哉を入れます。
娘は三杯食べてくれました~。
このままコロナ感染が落ち着き、日常を取り戻したいです。
が、私には災難が起きました。。。
それはまた明日。