先週末、二か月ぶりの茶道のお稽古でした。
コロナ感染対策と師匠のご都合のためしばらくお休みでした。
換気・人数制限・空稽古(お茶は点てない)・各服点(お濃茶の回し飲みなし)でお稽古再開です。
いくつもの制限があっても楽しいものは楽しい。そして大変勉強になりました。
2月なので「絞り茶巾の筒茶碗」「逆勝手」かな~?と予想しておりましたら、的中しました。しかしそれが合体とは予想外(落ち着いて考えれば予想できたのですが)
「逆勝手の筒茶碗」「逆勝手のお濃茶」
頭と身体が一致しない。。。
年間購読している淡交社の雑誌で今年度の「淡交テキスト」は
「茶の湯 お稽古十二か月」
このテキスト2月号に逆勝手と筒茶碗が紹介されています。
このテキスト、とてもおすすめです。
筒茶碗:
ネットショップから画像をお借りしましたが、代表的な形はこのような筒状の形をした茶碗です。お湯の温度が下がらないように楽焼のものが主流です。
https://item.rakuten.co.jp/senkien/105999/
一年でもっとも気温が下がる2月。エアコンがない昔はお客様に少しでも暖まって頂くことが一番のおもてなしでした。
そのためこのように分厚く、温度が下がりにくい楽焼の深めの筒茶碗を用います。
もっと温かさを意識すると「絞り茶巾」というお点前を組み合わせることで筒茶碗をもっと温めるということもします。
筒茶碗は寒さがしみる1月下旬から2月上旬のみに使われます。
逆勝手:
炉の位置が通常と逆に位置する茶室で行われるお点前です。
通常の炉よりも一回り(二回り?)大きい「大炉」を用いる時にも逆勝手のお点前をします。
「大炉」は囲炉裏をヒントに創られたもので、より茶室を温めてくれます。また囲炉裏をイメージしたものですから侘びた風情も楽しみます。
我が師匠の茶室にも大炉が切られておりますが、私は一度も開けられたことを拝見したことがありません(残念!)
<追記>次の週で大炉は開けられました。
この大炉は六畳間に本勝手の炉とは逆の位置に切られているため、多くの作法が右左が逆になります。大炉だけではなく茶室の立地条件により逆勝手で建てられることもあります。
多くの作法が逆。これが大変です。ある程度茶道を習っておりますと、頭で考えずとも自然に手足が動きます。その多くが右左が逆になるので頭フル回転です。
例えば本勝手の場合、茶室に入る時は右足から。下がる時は左足なのですが、これも逆。袱紗は左につけるものが、逆勝手の場合は右。その他色々逆です。
今回は大炉は開かなかったのですが、2月独特のお点前なので逆勝手のお稽古だったのです。
師匠「二か月ぶりのお稽古なのに、リハビリなしにいきなり逆でごめんね~」
さて、最後にお着物。
2月に入りましたが、年明けて最初に師匠にお会いしたので袋帯で参りました。
袋帯締めたつもりだったのですが、なにかが間違ったようで一重太鼓になってしまいました!また柄合わせを娘に確認してもらったら、娘がなにか!?をしたようで奇妙な太鼓になってしまいました。それを気づいたのがお稽古に着いた時。。。
顔から火が出るほど恥ずかしかったです。
当日は雨だったので写真も撮れず(証拠隠滅!?)。コーディネートだけアップします。
この着物は色留袖です。
着物をはじめた時、リユースたんす屋さんで探しに探してやっと見つけた着物です。
ただ当時はよくわからないままだったのですが、近所の悉皆屋に見せたら
「これは色留袖ですよ。八掛まで凝っているし、染め抜き紋で格の高いいいお品ですよ。サイズもぴったしだしこれをリユースで見つけたのはとても良かったですね」
とのこと。
たしかに、師匠も
「お稽古に勿体ないわよ~ ちょっとお立ちになって。きれいなお着物じゃない~」
お稽古仲間も裾をめくって「八掛も凄くきれい~」と褒めて下さいました。(裾めくるのもね~~~)
ただ袋帯が残念でした。
袋帯を失敗したのは娘のせいではありません。私の責任です。
ただ何か正解なのかわからない子供ら2人はキラキラした袋帯をみて
「きれいだね~」と褒めてくれました。
来週リベンジします。
それではまた。