初めて、食用菊を買い求め、お料理に使ってみました。
私が年間購読している茶道の雑誌「なごみ」(淡交社出版)の9月号に重陽の節句にちなんだお料理レシピが載っておりました。
カマスの塩焼きと、食用菊などを散り交ぜたお寿司です。
茶道教室でも先生が
「食用菊は解毒作用もあるし、ビタミン豊富だし、お浸しにして頂くと美味しいのよ~」と伺ったところでした。
しかし9月上旬、近所のスーパー数件回っても食用菊がない。
デパ地下(田舎ではあるが)にもない。店員さんに尋ねても「食用菊?」と兎に角知識がない。少しわかる店員さんが来て「食用菊ですか~ 取り扱っておりません。。。」と。
どこで買えばいいの~!?
結局、重陽の節句(9月9日)の前後の週末には食用菊は手に入らず、結局「黄色」の代用品として「きざみたくあん」を使いました(全く重陽の節句のお料理になっていない。。。)
<なんちゃって カマスの混ぜ寿司>
・ 酢飯 5合
・ カマスの塩焼き(ほぐす) 4匹
・ きざみたくあん 適量
・ きざみ柴漬 適量
・ 大葉 適量
・ いりごま 適量
混ぜるだけ。
量はお好みで。
しかし子ども達からも「美味しい~~ また作って~」と大好評。
明日の弁当分を期待していたけど、全く残らなかったです。
勢いよくなくなってしまったので、写真も撮れず。
話は戻り、食用菊は近所で手に入らなかった、と茶道の先生にお話ししたところ、
「あるわよ~」と。
あるらしい。。。
おかしいな~と思っていたら、先日おいていなかったデパ地下にありました!
それも半額シールで。。。
私が尋ねたから入荷してみたものの、誰も買わなかったのかしら?
「あったあった!」と喜んで2種類の食用菊を買い物かごに入れたところ、横にいらしたお上品そうな白髪の女性が私に話しかけてきました。
白髪の女性「あなた、食用菊召し上がるの? お浸しにすると美味しいのよ~」
私 「はい。ずっと探していたんです」
白髪の女性「秋田産? 私は秋田出身なんだけど秋田ではよく食用菊を頂くのよ」
私 「これ、山形産です。私買っていいですか?」
白髪の女性「山形でも大丈夫よ。私はよく頂くから、あなた是非召し上がって」
私の周囲では食用菊を食べる習慣の人がいないのですが、東北ではよく食べるのかしら?
食用菊のゆで方や説明は以下の山形のCOOPのサイトを参考にして下さい。
食の歳時記【秋】…もってのほか(食用菊)|Aコープ東北 山形営業所
食用菊の名前は「もってのほか」と言います。
これは皇室の御紋である菊の花を食べるなんて「もってのほか」、食べてみると「もってのほか(思ったより)美味しい」という説だそうです。
さて、やっと食用菊が手に入ったので、
上記のなんちゃってレシピではなく、この茹でた食用菊を入れてカマスの混ぜ寿司を作りました。
しかし。。。
息子は食べなかった。。。
「花びらを食べるなんて、絶対に嫌!ありえない!」
断固として拒否されました。。。
娘は
「まあ、美味しいね。というか味があまりない」と。
娘は食用菊を「のーがえい」でおひたしにして頂きました。
「おひたしは美味しい!」
歯ごたえもいいです。
ということで、我が家は食用菊はかつおぽん酢「のーがえい」でお浸しに。
お寿司にはあくまでも飾りに、ということになりました。
「のーがえい」は高知県馬路村の特産物です。我が家ではほうれん草、小松菜のおひたしにも使っています。
ポン酢は関東地区でもスーパーで入手できますが、この「のーがえい」はあまり見かけませんね。
我が家では高知県出身の母が東京銀座にある高知県アンテナショップで購入するので、それを分けてもらっています。
高知県アンテナショップ まるごと高知│高知県のヒト、モノ、コトの発信拠点
最近は馬路村農協公式の楽天店でも購入できます。
- 価格: 520 円
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「のーがえい」「のうがいい」は土佐弁で「便利だ。使い勝手がいい。万能だ」みたいな意味です。
逆に
「のうが悪い」というのもあります。こちらの方が有名ですが、頭が悪いというのではなくて、「不便だ」という意味です。
本当にのーがえい調味料です。
是非お試し下さい。
またきざみたくあんでカマス寿司作ろうかな?
それではまた。