茶道の先生から先生の思い出ある大事な反物を譲って頂きました。
3本です。いくつかある中で、先生の一番お気に入りの3本です。
私にというより、私の娘にです。
柄が若い人向けであるため、私にはギリギリといったところですが、中学入学以来、学校の茶道部で頑張っている娘への応援のお気持ちだったと思います。
先生が「あなたかお嬢様に着て頂けたら嬉しいわ~」とのこと。
しかし!
私はまだ自分で着物一つ誂えたことがない。
「お着物のお誂えだなんて敷居が高く、到底私にはできないもの」とずっと思っていました。
初釜のための着物は、母の着物かリサイクル店で探し回っている身分。
これまでの騒動!?はカテゴリー「着物」に書いてあります。
お恥ずかしい記事です。
しかし母の着物は完全にサイズが私に合わない。
リサイクル着物店「たんす屋」の店長のおかげで数枚いい着物に出会うことができましたが、微妙にサイズが合わないのもある。
店長から「時間があったら、寸法を直した方が着やすいわよ」と言われてはいたものの、直しも出さずにそのままにしておりました。そしてたんす屋は倒産。(その後、たんす屋は民事再生されました)
いつか、きちんと呉服屋さんとお付き合いをしたいなと漠然と思っていた時、
はてなブログでこと子さまとご縁がありました。
毎回素敵な着物のお話で、憧れて拝読しております。やはりここは「お誂え」までしなくとも、今ある着物の「寸法直し」から足を踏み入れようと思った矢先でした。
「反物」さてどうする!
私の中では呉服屋さんというと振袖を誂えてもらった
絶対の信頼度でしょう。
こと子さまからもご推薦頂きました。
ただ我が家からはちょっと遠い。(近いと言えば近いが、最寄り駅ではない)
敷居も高いかな~?とも。
私としては今後のことも考え、気軽に相談できるお店を一つ持ちたいのが希望。お直し・シミ・襟元の汚れ、リメイクのことなど着物に関して全て気軽に相談できる着物コンセルジュ的なお店。
そういうお店は呉服屋さんではなく、「悉皆屋しっかいや」ということをこと子さまのブログで知りました。50歳近くで初めて聞いた言葉!
呉服屋:流通してきた着物や帯などを販売する小売業
に対し、
「ことごとく、すべて、残らず」を意味し、お客様や問屋からの注文を受けて意匠のアイデアを出したり様々な職人に指示を出しながら仕事を調整し、一枚のきものを仕上げていたプロデューサーが、かつて「悉皆屋」と呼ばれていました。そのことから現在では一般的に、染め替え、洗い張り、幅出し、染み抜き、防水、入紋、仕立て直しなど、きものメンテナンスに関する一切を引き受ける仕事を指して「悉皆」と呼んでいます。
(高島屋 悉皆コーナーのサイトより)
うちの近所にそのようなお店があるのだろうか?と探したところ
ありました!
恐る恐る、お店を訪ねました。初めは偵察です。
初めてなのに1時間ほどお話しを聞いてくれました。
私の感覚では信頼おけそうな主人でした。
言うべきことは言って下さり、媚もせず。押し売りもせず。
我が町で50年お店を続けているとのこと。
一週間考え一昨日、反物と自分の着物(リサイクル)2枚を持ってもう一度お店に参りました。
<結果>
・ 反物3本は昔の柄であるが、保存状態は良くお仕立て可能。
・ そのうち2本は10~20代向けの柄である(決まりはないので、お好きなら私が着ても構わないですよ~とのこと)
・ たんす屋で購入したリサイクル着物の一枚は手描き友禅で丁寧に仕立てられたお誂え品の色留め袖。格も高い。サイズ直しも必要なく、大事にした方がいいとのこと。
・ もう一枚はサイズ直しした方が着やすいとのこと。草木染でこれもお誂え品。
いい着物に巡り合いましたね。と褒めて頂きました。(\(^_^)/)
その後色々お話を伺い、このお店で小紋を誂えて頂くことにしました。
私が、着物を誂える!?
この世界に足を踏み込んでしまった!
反物2本は娘が大学生になった時に誂えることに。
それまでは乾燥剤をいれてタンスでしまっておいて下さいとのこと。
母の着物の相談は横浜高島屋に母と行ってみようと思います。振袖の縁もありますし、二つのお店を比較すれば理解できるかなと思って。それと母の気分転換に。
「悉皆屋に反物を持って行ったから 今日は私の着物記念日」
お仕立てに出した京友禅の小紋は写真を撮り忘れてしまいましたが、かわいい柄です。
これ↓は他の2本の反物。
・ 椿柄の越後紬
・ 江戸小紋
続きはまた今度。
<2021年4月30日 加筆>
小紋が仕立て上がりました。
こちらの記事をご覧下さいませ。
それではまた。
Have a nice holiday.