季節の草花と一緒にお茶でも

理系研究職の傍ら、茶道・ガーデニング・料理など日々の暮らしを綴っています

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うどんこ病の対策

4月中旬ごろ、我が家のバラ達もたくさん蕾をつけました。

しかし!

次々と蕾が枯れてしまうし、葉っぱも。。。

まただ!

原因はうどんこ病とバラゾウムシ。

モッコウバラも時々うどんこ病が発生するが、今春は薬剤なしで被害がなかったのに。 

今日は「うどんこ病」について。

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モッコウバラ うどんこ病

この写真は昨年春、モッコウバラうどんこ病が発生した時のものです。

うどんこ病糸状菌、いわゆる「カビ」が感染したものです。植物によって感染するカビの種類が異なります。バラの場合はPodosphaera pannosaなどです。つまり、近くにトマトがあっても感染しないということです。

師匠に写真を送り対処法を教えて頂き、急いで下記の薬剤を購入しました。

 

 有効成分はトリアゾール系のミクロブタニル(EBI剤: Ergosterol Biosynthesis Inhibitor)。菌類の細胞膜構成脂質成分のエルゴステロールの生合成を阻害することで殺菌効果を示します。 

まずはうどんこ病になった葉っぱを、切り落とします。

その後、「マイローズ殺菌スプレー」を全体的に噴射します。

さらに、

耐性菌が出るので、薬理機構が違う薬剤を交互に散布するのがいいので、もう一つは

「トップジンM」

 有効成分はベンゾイミダゾール系のチオファネートメチル。細胞分裂の際に薬剤(正確には分解物のMBC)が微小管に結合することで細胞分裂を阻害します。すごいことに、このMBC糸状菌の微小管にだけに結合し、動植物の微小管には結合しないということ。つまり感染している菌体だけに毒性を示すということ。

薬剤開発というのはすごいなー。

もっと知りたい方はこちらをどうぞ。

「チオファネートメチルの開発経緯 -トップジン剤発売 ... - 日本曹達

「トップジンM 日本曹達

 おかげでその後うどんこ病は全体に広がらず、きれいな緑の葉っぱに戻りました。

 

今年はバラ(クイーン・エリザベス)がうどんこ病に。 

この話の続きはまた今度。

 

 

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