季節の草花と一緒にお茶でも

理系研究職の傍ら、茶道・ガーデニング・料理など日々の暮らしを綴っています

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着物で初釜 ㊾ 2024 

大変ご無沙汰しております。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

元旦から大変な災害とショッキングな事故が続きました。

巻き込まれていないだろうか無事だろうかと何人かの友人や職場関係に連絡を取りましたが、幸いなことに皆無事でした。小松市出身の職場の方は実家は無事だったけど、家の周りに亀裂が入ったり灯篭が倒れていて心配だからと週末帰省されていました。能登の方の被害は比較にならないとおっしゃっていました。

皆様そしてお知り合いの方々は御無事でしたか?

被災された方々、心よりお見舞い申し上げます。

 

さて。

年明けに初釜がありました。

なんと今年は私とお稽古仲間のTさんが薄茶席の亭主役でした。

お稽古年数(中級取得者。上級になる前)で順番に薄茶席を担当します。お濃茶席はお茶名を頂いていらっしゃる先輩方がお点前を担当されます。

昨年は初釜が大学入試共通試験の日だったので欠席し、今年も欠席する予定でした。しかし今年は共通テストの日の一週間前で、師匠からは「ママがいなくても関係ないわよ~」と言われ、来年は下の子が受験でいつまでも薄茶席の担当ができなくなると思い、思い切って今年お点前をさせて頂きました。

ただしその後の新年会は欠席しました。気持ちの問題と同時に、飲食を伴うのでインフルやコロナの感染を避けたかったのもあります。

 

お点前は立礼の「御園棚」です。

この写真は娘の文化祭の時の「御園棚」です。本来なら半東を上級者が務めるのですが、文化祭では亭主を高1、半東を中3が務めました。

 

御園棚は写真のように亭主も客も椅子に座って行う「立礼」です。正座が不得意な高齢者や外国の方にも気軽に茶道を楽しむことができるお点前で、裏千家14代お家元、淡々斎が1952年京都御苑大宮御所にて現在の上皇陛下の立太子礼の祝賀茶会で公開された棚です。

私が所属する社中の初釜は師匠のご自宅で行います。お濃茶はお茶室で、薄茶席はリビングにて立礼式で行います。ただし御園棚ではなく、創意工夫が得意な師匠が上手にリビングのテーブルを「御園棚」に見立てて行ってきました。

しかし!

社中の男性のお一人が「作りますよ」と。

師匠は「できるかわからないけどね~」と仰っていましたが、なんと初釜前日に仕上がって師匠宅に搬入されたのでした。

社中の幹事さんとお点前をする数人が前日に師匠宅に伺い、初釜の準備をしましたが、その時初めて見立てではない「御園棚」でリハーサルをすることとなりました。

「まだ塗が足りないから終わったら持って帰るけどね」とのことでしたが、立派立派! 娘の学校の物と違ってオレンジ色の紐はありませんでしたが、引き出しもついていて、ほぼ本物でビックリでした。

初使いさせて頂き、心から感謝でした。

市販品ではないので、お写真のアップは控えさせて頂きます。(残念)

 

お点前は緊張しましたが、ミスすることなく無事お役目を果たすことができました。リードして下さった半東さんに感謝です。

Tさんと共にホッとしました。

残念ながら私は新年会は失礼して帰りました。

 

そのまま帰宅する予定だったのですが、息子が「〇〇音大で演奏があるんだけど」と言う。恒例のビッグバンドフェスだったのです。

娘は塾の直前講習だったので、結局新年会は行かず着物のままで音大に直行しました。

写真は音大の帰りに主人に撮ってもらいました。風が強い日でした。

丸に見えるのは絞りで草花を模したような感じになっており、優しい薄オレンジ色の唐草模様が地模様となっている訪問着です。秋っぽいかな?と思ったのですが、主人や社中の皆さんにも「春らしいわ~」と褒めて頂きました。

帯は昨年5月のお茶会時に購入した七宝柄の黒地の袋帯

帯揚げは全く見えませんが、白地で金色で鶴が刺繍されています。

写真では分かりませんが、昨年横浜高島屋呉服売り場に何度も通い教えて頂いたおかげで、前帯の上に隙間ができるように締めることができ、帯締めが綺麗に結べるようになりました。(通じますか? かなり自己満足しています)

ただし、写真を見て残念だっのは背中心がズレていたこと。滅多にズレないのに肝心な初釜の時にズレているなんて。。。衣紋はもう少し抜けたかったし寝かせたかったです。

薄オレンジ色が優しい綺麗な色で、濃紫の道中着に映えました。

初釜を終えて、2月末までお茶のお稽古はお休みさせて頂いております。休んでいる間はノート整理や茶箱遊びでもしようかなと思っていますが、できるかな?

背中心がズレてしまっても着物と茶道は楽しいですね。

ブログ友を懐かしく思い、早くブログに戻りたいと日々感じております。

 

今年は元旦からショッキングな災害と事故が続き、正月三が日はひたすら家の周りを散歩したりジョギングしておりました。

駅近くの小さな川で久しぶりにカワセミを見つけることができました。

それも3匹ぐらいがものすごい速さで追いかけっこするように飛んでいました。

鮮明な写真ではありませんが、止まっているカワセミの写真を撮ることができました。

ブログで(勝手に)馴染みのあるカワセミ。「はやくブログに戻りたいな~」と思いながら見ていました。

 

もうしばらくブログは不定期かお休みします。

それではまた。

ごきげんよう

着物でお稽古に ㊽ 10月もまだ単衣だった

みなさま

ごきげんよう

 

振り返り記事も最後です。

11月もまだまだ暑く、昨日日曜日はママ友と集まったのですが、1人はノースリーブのワンピース。私を含め数人も半袖でした。

 

10月中旬のお茶のお稽古は中置でした。

「本来なら」肌寒くなる10月、お客様に風炉(火)を近づけて少しでも暖まって頂こうというお点前です。水指(お水が入っているもの)は通常の右から左に置きます。特に難しいお点前ではありませんが、今回私は大板(風炉に敷く敷板が大きい)の中置のお稽古をさせて頂きました。

お床のお花は名残の季節で「残花」です。

師匠のお庭にある様々な秋の草花を集めて、5種生けられておりました。

秋明菊、秋海棠、杜鵑、ほか(なんだっけ?)

暑い今年の秋はなんだか季節感が狂ってしまいます。

 

お着物は単衣です。まだ袷は着られなかったです。

名残の月と言われる10月ですので、帯は落ち葉をイメージした「吹き寄せ」柄にしました。

 

これで6月から10月までダウンしていた時の振り返りは終わりです。

お付き合いいただきありがとうございました。

この単衣の着物は洗える着物ですので、自分でドラム式洗濯機で洗い、タンスに仕舞いました。

 

来週から炉開きとなります。

頭を切り替えなくちゃ。

 

最後に、

我が庭の千両の実が赤くなり始めました。

毎年、お正月用の千両は実家の庭から採ってくるのですが、数年前に実家の千両を株分けして我が庭に植えました。なかなか実らなかったのですが、やっと赤い実が付きました。6~7月頃に咲く小さい白いお花は気がつきませんでした。

10月22日
これからもっと赤くなるのでしょう。

 

それではまた。

ごきげんよう

着物でお稽古に ㊼ 綿紅梅

みなさまごきげんよう

今回は8月の振り返りです。

 

8月のお茶のお稽古は茶箱でした。

なぜ8月に茶箱?

いくつか理由があると思いますが、暑いので

・ 大きなお釜より小さい瓶掛で火の気を小さく。

・ 外の風にあたり、広い場所でお茶を。(紫外線対策必要ですが)

というのがあるかと思いますが、もう一つ考えられるのは

・ 大宗匠が特攻隊員に茶箱でお茶を点てられました(和敬点)ことから、8月は終戦記念日

 

jardinage.hatenablog.com

このため一番の理由は平和を祈るためだと、私は思います。

この夏バテバテだった私は8月のお稽古は全く頭が回らず、茶箱は散々でした。基本の「卯の花」もダメダメでした。

茶箱は好きなお点前だったのに、嫌いになりそうになってしまいました。気が向いたら大学に持っていって練習しようかな?

 

さて、暑いので家族からは「キモノ着るの!?」と言われましたが、昨年秋に仕立て上がった新しい夏着物をどうしても着たくて頑張りました。カメラの調子が悪く、正面の写真のみです。

綿紅梅の着物です。フリマで反物を購入し、Creemaの和裁士wasai ojimamiさまに仕立てていただきました。

1300万作品が出品中!日本最大級のハンドメイドマーケット。Creema

綿紅梅は主に綿の太い糸と細い糸で格子状におられたものです。太さの異なる糸で織られているので、表面に凸凹ができ肌に直接密着しないのでとても涼しいのです。この凸凹を意味する「勾配」から「紅梅」と趣ある名前になったそうです。

(引用)綿紅梅とは - きもの用語大全

透け感もあるのできちんと長襦袢を着る必要がありますが、綿麻の着物よりダンゼン軽くて涼しかったです。この綿紅梅は麻が15%含まれていますが、絹のしなやかさも麻のパリっと感も少なく私には着付けが難しかったです。聞くところによると絹紅梅(綿糸と絹糸で格子状に織られた紅梅)はもっと涼しいようなので、来年までに絹紅梅の夏着物を仕立てたいな(お高いけど)。絹が含まれるので着付けはしやすいのかしら?

 

それではまた。

ごきげんよう

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