季節の草花と一緒にお茶でも

理系研究職の傍ら、茶道・ガーデニング・料理など日々の暮らしを綴っています

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着物でお茶会へ ㊻ カワセミの帯

7月中旬に、神楽坂のとある神社境内にて「浴衣茶会」があり、なぜか息子と行ってきました。

息子のママ友の1人も茶道を習っており、「社中の気軽な稽古茶会だから、気軽に来てね~」とのことだったのですが、他のママ友は「お茶会のお作法が。。。」と躊躇してしまい誰も一緒に行ってくれない。5月の私の社中のも結局誰も来てくれなかったけど。

1人で行くのも寂しい。一番行きたい娘は模試で無理だし、主人ははぁ~?と付き合ってくれず。

結局息子が「正座しないのなら、行ってもいいよ」とのことで、付き合ってくれました。

当日の予想最高気温は35℃。

花火や盆踊り時の浴衣というわけにもいかず、お稽古と同じように綿麻の夏着物で行きました。

撮影 by 息子

 

帯はカワセミが描かれている綿麻の名古屋帯カワセミが素朴に描かれている帯をずっと探していたので迷わずポチっ!

愛読しているブログで拝見するリアルなカワセミとは少し違うけれど、雰囲気が似ているかわいいカワセミです。(ですよね?)

 

お茶会は薄茶席(立礼)と香煎席と点心席(会席弁当)。境内というより地域のカフェをお借りしたような場所でした。

時間制ではなかったのでかなり待ちましたが(冷房の中で)、平水指など夏の趣のお点前でした。

お床のお花や主菓子などきちんと記録したかったのですが、暑すぎて写真を撮る気力もなく記憶もできず申し訳ない(お会記はなかったような)。

 

薄茶席では私と息子が最初の入室で、私達は末席の方に座りました。次に入室されたのは4人ほどのグループ。お茶の心構えがありそうな紳士が正客席に座りました。しかし、いざお点前が始まるとその方はどうも初心者っぽく、そのグループの方の1人が少し離れた席から「こう!お茶碗回す! お茶碗返す!」と身振り手振りでご指導。社会的職位でそのような順番になってしまったのかもしれないけど、ちょっと可笑しかったです。ま、カジュアルなお茶会だからいいけど。

その横で幼稚園生を連れた母子がいらして、一生懸命お母さまの真似をしてお茶を飲まれ、お菓子を召し上がっていたお子様はとても微笑ましかったです。

 

私は末席だったのにも関わらず、ママ友の計らいか正客級の黄瀬戸茶碗でお茶を頂き、感謝! 

 

神社を見学したり写真を撮ったりしたかったものの、最高気温に到達する2時ごろだったためさっさと帰りました。

他の社中のお茶会に行くのは雰囲気がわかり楽しいものですね。

 

息子が付き合ってくれたのも嬉しかったです。友達のママにもきちんと御挨拶できました。最初は

「〇〇のお母さんはどこ?」と〇〇くんのママの目の前で言って、「こちらが〇〇君のお母さまだよ」と説明すると、

「えっ! 雰囲気が違うからわからなかった。こんにちは。今日はお招きありがとうございます」と。

「暑い中いらして下さって嬉しいわ~ ありがとうね~」

大人になったな~。

 

それではまた。

ごきげんよう

着物でお稽古に ㊹・㊺ 文山染工さんのお着物で

大変ご無沙汰しております。

大学の講義日程が変更以降、毎年のように「私には8月が来ないんじゃないか」と思うほど4~7月末までが忙しい。毎年なのだからそろそろ慣れればいいのに、全く慣れない。学生と戯れているのは好きですが、帰宅するとバタンキューとなってしまう。

 

でもなんとか週末のお茶のお稽古は行っていますので、反省報告書をアップします。

今月最初の週末は仕事が入っていたため、第二週の土日に連続でお稽古に行って参りました。

6月になったので完全に単衣です。私は汗っかきなので、10月中旬ぐらいまでは全て洗える着物にしています(お財布にもやさしい)

今回はシルック(東レ)ではないポリエステルの着物です。

Creemaの文山染工さんにフルオーダーで誂えて頂きました。

Creema 公式オンラインストア

「文山染工」と検索して見て下さい。

生地の質感もシルックとそれほど変わらず、しっとりとして柔らかかったです。お洗濯したらもっと柔らかくなるかも。

受け取った時は「ちょっと地味かな?」と思ったのですが、師匠やお仲間達から「洗えるの? 柔らかくていいね~ 柄もとってもさわやか!!」と好評でした。本麻の半襦袢とこの着物で、汗はかいても心地よく過ごすことができました。

 

帯は前回と同様のポリエステルの名古屋帯ツユクサの絵が描いてあります。

ポリエステルですがとっても柔らかく締めやすい。

土曜日の着付けに納得がいかなかったため、二日とも同じお着物です。

土日両方とも息子が撮影。娘だったら帯とか注意してくれたのに。。。

着物の本来の色にするため、色彩を調整しております。

・ 土曜日

お稽古後だったのもありますが、帯がプカプカしている!!

お太鼓の柄合わせは難しいですね。でもお太鼓柄の帯は季節感があるものが多く、締めたくなります(ブログ友の影響)。この夏はこの帯で練習しよう。

お稽古は四ヶ伝の一つの和巾と初炭をさせて頂きました。

和巾はこのようなお抹茶の入れ物「桑の中次」と、同じ名物裂の古帛紗と御仕覆を用います。このお茶の入れ物を大事に大事に扱うお点前です。大事大事と思いながらお点前すると間違わないのです(ハズ)。

桑中次

淡交社オンラインショップから画像をお借りしました。

 

・日曜日

背中にしわができてしまいました。背中は土曜日の方がきれいでした。

難しい。

お稽古は茶入荘と三木町棚(江岑棚)の薄茶のお点前をさせて頂きました。

茶入荘(ちゃいれかざり)は「ご由緒」のある茶入れを用いる時のお点前。といっても歴史あるものや宮中から~という「ご由緒」ではなく自分にとって大事な、記念のものレベルです。(亭主にとって大事なものでお値段云々ではない。手ごろな値段のものでもO.K.だと思います)そのため前日の「和巾」とは区別してお点前をします。

三木町棚の由来は裏千家点前教則によると、表千家江岑宗左(こうしんそうさ)が紀州三木町(大工さんがたくさんいた町らしい)を訪れたときに、内弟子(大工さん?)の1人が残材で作った棚を江岑宗左が気に入りお認めになった棚とのこと。残材で作ったので、天板と地板が杉、柱は檜、引き出しは樅(もみ)、つまみは竹です。表千家では三木町棚、裏千家では江岑棚と呼ぶのでしょうか。私の師匠は三木町棚と呼んでおられましたけどね。

裏千家点前教則5(淡交社)より引用

 

眠くなりましたので、それではまた。

ごきげんよう

着物でお稽古に ㊸ 初めてです!

今晩からまた雨です。

埼玉・茨城の一部では豪雨とのこと。被害が少ないことをお祈りいたします。

先々週のお稽古は雨だったため洋服で、先週は着物でお稽古に参ることができました。気温も25℃を超える暑さだったため単衣にしました。

今年は少し夏の着物が増えましたが、まずは“いつもの”シルックです。

帯はツユクサ(手描きらしい)のお太鼓柄の名古屋帯。お太鼓柄は苦手意識があるのですが、サイズ・好み・お値段の3拍子が揃っていたのでポチっと。ポリエステルの帯ですがとてもしなやかで締めやすく、なぜかお太鼓柄もいい感じの位置で締められました。しかし!デジカメからダウンロードする際に手違いで何枚かの写真が消えてしまい。。。(涙 残念) 前姿のみの写真です。お稽古後というのもありますが

帯上あたりがだぶついている。。。

ここで一つ悩みがあります。前柄にツユクサがあるのですが帯締めで隠れてしまいます。こういう場合は三分紐のような細い帯締めをした方がいいのかしら? 茶道では三分紐は使わないしな~

 

お稽古は先々週も先週も花月でした。花月とは5人1組で札を回して役目を決め、瞬時にその役割立場で動くという頭フル回転の鍛錬のお稽古です。

花月についてはこちらを。

jardinage.hatenablog.com

(あらいやだ。同じ着物!)

2回とも上級者とご一緒だったので少し難しい種類の花月でした。

先々週は槍鞘建水と駅鈴を用いた平花月

着物でお稽古に ⑩ 桑小卓 槍鞘建水 駅鈴の蓋置き - 季節の草花と一緒にお茶でも

今週は濃茶付き花月と炭付き花月

 

桑子卓と駅鈴は「5月だから出るかな?」と復習していたのでなんとかなりましたが、「濃茶付き花月」は記憶にない。

私は思いっきり「初めてです~」と申してしまった。

「本当~?」と師匠が私のお稽古記録表をご覧になり。。。

「3年前になさってるわよ」

「あらっ、大ウソつきでしたわね~」笑笑

3年前では折据(札)を回すやり方だけで頭がいっぱいだった頃。きっと何をやっているのか理解できていなかったのですね。

花月百遍朧月夜

花月は百回やっても朧月夜のようにしかわからない。

しみじみ実感したお稽古でした。

でも、花月は5人でワイワイ楽しく(修練なのですが)、頭フル回転で面白いです。

 

最後にお庭のお花を一つ。

2023年5月 山吹升麻

咲き始めは真っ白です。英語名はGoat's beard (山羊のあごひげ)。たしかにそのような姿です。

 

それではまた。

ごきげんよう

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