今週は担当講義などがあり、寝不足のまま一週間が過ぎました。
次のお稽古になってしまう前に、先週の着物とお稽古を急いでまとめます。
やっぱり単衣か浴衣をもう一枚欲しい。
毎週同じ着物というのも寂しい。新しく赤い博多織の帯を購入したものの、着物と置きコーデしてみると不安になり結局前々回と同じ組み合わせ。帯の高さやタレはまあまあだったのだが、車&お稽古後で結構崩れてしまった。今回は息子が写真を撮ってくれたので、直しもしてくれない。(娘は帯の形や皺など直してくれる......)
後ろ衿の形が未だに納得がいかない。
頭ではわかっていても現実は難しい。体の補正もまだまだ改善が必要。
お茶のお稽古は久しぶりの「花月」でした。
「花月」といってもお笑いでもなく、ラーメンを食べる会ではありません。
「花月」とは茶の湯の修練のために制定された七事式の中の一つです。七事式とは江戸中期の暴れん坊将軍徳川吉宗の頃、茶の湯が遊芸化していたものを利休の精神に立ち戻り精神修練の場として設けられたものです。吉宗と同様に浮ついた世の中を引き締めようと思ったのでしょうね。
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五人一組で札を回し、花の札をとった人はお茶を点て、月の札をとった人はお茶を飲みます。そしてまた札を取り、それぞれの役割が変わっていきます。月の札ならすぐにお茶を頂き、花の札ならすぐに立ってお点前に向かいます。
どの札があたっても慌てず冷静な判断をし、自分の役割を全うするという心の修練が花月の式には込められています。それは
「互換機鋒看子細/ごかんきほうしさいにみよ」
という言葉で教えられています。
互換とは立場を自由に取り変わっても少しもこだわりのないこと。
機鋒は鋭さ。
看子細(子細を看る)は禅語では心の眼をもってみる、正しい眼で見るの意味、つまり亭主と客とのやりとりを細かく鋭く心の眼で見よとうこと。
自分のおかれた環境で精一杯の行動ができれば、どこにあっても、どんな境遇でも慌てふためくことはないということです。
<引用> 裏千家 初心者のための 茶道教室
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花月は頭フル回転です。私はまだ基本の平花月ですら十分にできないのですが、好きなお稽古です。おそらく人との関わりがあるお稽古だから楽しいのでしょうね。毎月やりたいぐらいです。お稽古のたびに少しずつ分かってきていますが、まだまだです。師匠からは「花月百遍朧月夜」と言われるように花月は100回やっても朧月夜のようにしかはっきりわからないのよ、とのこと。だからこそ面白い。
近所の麦畑は刈入れが始まりました。
それではまた。