季節の草花と一緒にお茶でも

理系研究職の傍ら、茶道・ガーデニング・料理など日々の暮らしを綴っています

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着物でお稽古に ㉒ シルジェリーの紗布の道中着 ・ ラミエールの帯締

相変わらず、今週末もバタバタバタ。

2週続けて保護者会。保護者会は午後だったので、午前中にお茶のお稽古を予定していたので、「今週も着物着れないな~」と思っておりました。

ところが、息子が学校でボールを顔面に受けてしまい、急遽お茶のお稽古をキャンセルして土曜午前に脳神経内科を受診することになりました。

CT検査も受けましたが、幸いなことに異常なし。網膜剥離もなし。

よかった。

受診後はそのまま姉の保護者会に直行。

夕方お茶の師匠から「異常なくて良かったわね~ 明日お稽古にいらっしゃる?」

直前の予定変更にも関わらず、ご厚意で日曜日にお稽古をさせて頂きました。

今回は初めて道中着を着てお稽古に参りました。

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来月、お茶会に行く予定があり、「羽織ではなく道行を」と思って探しておりました。しかし、マイサイズでのお仕立てではない道行に不安があったので、道中着を購入することにしました。5月は既に暑いことが予想され、色々調べて「シルジェリーの紗布」を選びました。シルジェリーはシルックよりお安いですが品質はほとんど差がないとのこと。

今日は蒸し暑かったのですが、着ていることが気にならないぐらいでした。色も上品な色で、肌触りもよくこれは買ってよかった。レインコートにもなりますし、普段は塵除け道中着として3シーズン着れるとのこと。
ただ、シルジェリーといえどもポリエステルなので正絹着物との間で静電気が発生。
静電気ガードが必要だと感じました。たぶん静電気ガードを使えば大丈夫だと思う。

<追筆>

後日静電気ガードを噴霧して着用したら、静電気は全くおこらず快適でした。

 

お着物は前回と同じく花柄の京友禅小紋。帯は箔屋清兵衛の名古屋帯(吉祥文様)。とても締めやすいが、歪んでしまった。

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帯締はポリエステルのものを初めて使いました。

私は工学部出身で、「帝人」や「東洋紡」に研究職として就職した同級生らが結構います。そのため大学生の頃からこれらの会社には馴染みがあり敬意を抱いていており、帝人のラミエール、東洋紡のシルック、シルジェリーはいい商品に違いないと一度試してみたかったのでした。
実際、発色においては正絹のものと違い明るすぎる感じがありますが、予想以上にいいお品でおそらく今後も色違いなどを購入すると思います。
シルクに近づけるための研究、着物業界に新風を吹き込んでいるこれら化学合成会社は凄いなと思います。
 
お稽古は四ヶ伝の「和巾」でした。
このお点前は利休→玄々斎→淡々斎と代々引き継がれ発展したお点前。宮中より拝領した名物裂を和巾と古帛紗にお仕立てしたものを使う。和巾と茶入(中次)の扱いをお稽古しました。
「炉」の季節も残りわずか。
月日が経つのは早いこと。
 
それではまた。

春の庭 2022 チューリップ

今日はチューリップの報告。

庭の師匠は年に3~4回お手入れに来て下さいます。

12月はバラの冬剪定などのお手入れと、イルミネーションの飾りつけもして下さいます。また私に内緒で様々な球根を植えて下さっていて、春になって「あらま!」と私達を驚かせ楽しませて下さいます。春の楽しみの一つです。

前々回の記事の瓔珞百合も師匠からのサプライズです。

jardinage.hatenablog.com

 

チューリップも毎年植えて下さっています。

さて今年のチューリップは。。。

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 花壇の一部。 ムスカリとの共演も美しい。

 

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大輪のチューリップ;クイーンズランド。どのように撮影すれば良かったのか。魅力が伝わる写真を撮ることができなかった。師匠によるとかなり先祖返りしているようだとのこと。品種改良を重ねるとその遺伝子は先祖の遺伝子型に帰ってしまうらしい。イチゴも同様。どういう仕組みなのかな? 

 

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大好きなチューリップの一つ。綺麗なホワイトで薔薇のようなチューリップ。

横顔も美しい。太陽の光で、うっすらピンク色になるのも魅力。種は「ノースキャップ」

 

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花びらがフリル状になっているフリンジ咲きの「ハウステンボス」(たぶん)。

控えめな華やかさがあり、大好きになりました。

 

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一般的なチューリップも落ち着く。「クリームアップスター」と「サンパレイユ」かな?

ずっと見ていても飽きず、朝の水やりが長くなり時間を忘れてしまう。そして出勤時刻が遅くなる。。。

近所の方からの話だと、お散歩中の高齢者や保育園の子供らがよく立ち止まって見て下さっているとか。

 

 

「百花春至為誰開」

「百花為誰開」

ひゃっかはるいたってたがためにひらく

今月の師匠のお床に掛かっていた言葉です。

お花はなぜ咲くのか? 誰のために咲くのか?

もちろん科学的理屈で説明することもある程度できるかもしれませんが、ここは素直に感じたい。

ただただ誰の為でもなく、ひとすじの気持ちだけで咲いているだけ。

何も褒められることも見返りも求めず、ただ季節がくれば咲くだけである。

とても興味深く解説して下さっているサイトをリンクします。

「百花為誰開」のお話はこちら

禅語に親しむ

 

私も花のように見かえりを求めず、純粋な気持ちで物事に取り組み生きていきたい。

 

それではまた。

ごきげんよう

春の庭 2022 ツボサンゴ

昨日東京は気持ちのいい一日となりました。

こういう日はお洗濯や庭仕事をして過ごしたいところですが、そうはいかず。

ただただ屋内で仕事。公私共々色々ありすぎて、頭パンク状態。

 

土曜日はお茶のお稽古に参りましたが、その後子供の保護者会があったため着物を着ることができませんでした。着物で保護者会に行く勇気はなかった。

そして保護者会の後は2年以上ぶりに知り合いのバイオリンコンサートに行って参りました。目を覆いたくなるニュースばかりの毎日の中、心穏やかになるひとときを過ごすことができました。世界中の人々が爆撃から逃げることなく音楽を楽しめる日々が訪れることを改めて祈りました。

 

さて、ブログ更新がなかなかできない中、お庭の花達は次々と綺麗な花を咲いています。

今日は一部を報告します。

 

【翁草】

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開花後に翁の白髭のような種子を作ります。

英名はNodding anemone. 咲いている時は頭を上げていますが、蕾の時はうつむいています。野生種に近いものは咲いている時もうつむいています。その姿から「うつむいているアネモネ」「居眠りしているアネモネ」と名付けられたのでしょうか。

また別の英名ではpasque flower復活祭の花というものもあります。復活祭の頃に咲く花ということでしょう。

我が庭には白の翁草もありますが、そちらはまだ蕾の状態です。

 

【華鬘草」

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仏前を飾る荘厳具の一つの「華鬘」に似ていることが名前の由来。フランスではハート形の形から「マリア様のハート」と呼ばれています。ここでも国よるお花の名前の違いがありますね。庭の師匠がミッションスクールに通っているうちの子供達のために植えて下さったものです。師匠は色々なことを考えて植栽して下さっており、そのお気持ちに感謝です。きれいなピンク色の華奢な形で愛らしいお花です。



【壺珊瑚】

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別名「ヒューケラ」。様々な色の葉っぱを楽しむ「ヒューケラ」という呼び名の方が一般的になっています。個人的にはヒューケラの葉はあまり好みではなく、お花が大好きです。可憐な感じです。

おそらく開花期間は短いかも。年によっては気づかない時もあります。今年は

気づいてよかった。

因みに英名はCoral Bells 珊瑚の鈴。

壺と見るか、鈴と見るか。

皆さまはどちらを思い浮かびますか?

 

私は鈴に見えますが。。。

 

チューリップはまた次回に。

 

それではまた。

ごきげんよう

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