骨伝導イヤホンを購入しました。
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仕事上リモートの声と目の前にいる人の声を両方聞く必要があり、同僚がイヤホンを選んでくれました。(こういう機種選びは人任せ。。。)
少し前に息子から「こういうイヤホンがある」と聞いてはいましたが、旦那が「中学生にそんな高いものはダメ」と却下したもの。
息子は「音楽の世界に籠りたいたいから、他の音は聞こえない方がいい。僕は要らない」とのこと。(本当は欲しいんだろうな~)
先に購入した同僚にこのイヤホンを使わせてもらったら、
凄い! クリアな音声が聞える!
久しぶりに欲しくなった電化製品。
実は私は片方の耳がほとんど聞えなく、イヤホンはほとんど使いません。
電車の中で音楽を聴くこともない。
仕事上オンライン会議や講義の時はヘッドホンタイプを使います。
でもこの骨伝導イヤホンは両耳が聞こえるのでめちゃくちゃ感動しました。
<音の伝わり方>を簡単に説明します。
音は空気を振動させて伝わります(音波)。
- ラッパのような耳介(外から見える耳のことです)で空気の振動を集め、外耳道を通って奥にある鼓膜を震わせる。
- 鼓膜に伝わった振動はさらにその奥にある耳小骨を振動。
- 内耳に進む。ここからは空気の振動からリンパ液の振動に切り替わる。カタツムリのような形をしている蝸牛の中に流れているリンパ液が振動します。
- 蝸牛にあるコルチ器という感覚器官の中にある細胞に振動が伝わる。
- コルチ器で受け取った振動は電気振動となり、蝸牛神経を通って脳に音情報が伝わる。
しかし、蝸牛に音を伝える方法には鼓膜を通らなくてもいい方法があります。
それが骨伝導です。空気を振動させる代わりに骨を振動させることで、蝸牛に振動を伝えるのです。蝸牛に振動が伝われば脳で「音」として認識できます。
蝸牛に振動を伝えなければいけないので、腕や足の骨を振動させても音は伝わりません。できるだけ蝸牛に近い骨、こめかみ付近の骨を振動させることが効率的というわけです。
最近は通勤途中でも愛用しています。
私はラジオ愛好者で、電車の中でストレスフリーでラジオを聴けるのはとても嬉しいです。今まで音を出してラジオを聴きながら実験していましたが、今ではポケットにスマホを入れて骨伝導イヤホンでラジオを聴きながら実験できます。(一人の時のみ。)
また骨伝導イヤホンは耳をふさがないので、外の他の音も同時に聞けるのです。つまり誰かの声や車の音も同時に聞けるのも大きな利点です。
医学生物学の研究が工学技術に応用されることはワクワクします。
それではまた。