季節の草花と一緒にお茶でも

理系研究職の傍ら、茶道・ガーデニング・料理など日々の暮らしを綴っています

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五島美術館 茶道具取合せ展

ずっと行きたいと思ってはいたものの、平日は仕事を休めず、週末は子供の予定、「不要不急の外出自粛」があり。。。と思っていたら

「もう終わってしまうではないか!」

 

意を決して一昨日子供らに尋ねました。

「ママ明日、五島美術館の茶道具展に行きたいんだけど。。。」

娘「いいね~ 私も行くわ」

息子「興味ないから、留守番してる。折角の休みなんだからゆっくりさせて」

(部活もなく、毎日ゆっくりじゃないか)

ということで、娘と二人で行ってきました。

 

五島美術館

www.gotoh-museum.or.jp

私の最も好きな(身近な)美術館です。

この美術館には東急グループを築いた五島慶太氏が生涯にわたって蒐集した美術品・茶道具が収められています。

ちなみに近代の代表的な数寄者は以下のような人々がいます。

井上馨 (世外) 明治政府で外務卿

益田孝 (鈍翁) 三井財閥

根津嘉一郎(青山)東武鉄道 ・・・ 根津美術館

五島慶太 (古経楼)東急電鉄・・・ 五島美術館

村山龍平(香雪) 朝日新聞 ・・・ 香雪美術館

小林一三(逸翁) 阪急電鉄 ・・・ 逸翁美術館

 (茶道文化検定公式テキスト3級より)

私は大学生の頃、時々ふら~と五島美術館に遊びに行っていました。当時は茶道の「さ」の字も知らなかったのですが、庭園が好きだったのです。所蔵品も魅力ながら庭園も大変すばらしい。多摩川に近く小高いところにあり、天気が良ければ(おそらく朝早い時間帯)富士山もくっきり見えます。お茶室の一つが富士見亭で、茶事をしながら富士山が眺められるらしいです(もちろん私は入ったことありません)。

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富士見亭 (文化遺産オンラインより)

五島美術館冨士見亭 文化遺産オンライン

 

五島美術館HPには四季折々の庭園の写真が掲載されています。

昨日は快晴でしたが、風は冷たかったです。お花は水仙と椿が少しだけ咲いていました。

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五島美術館庭園から多摩川方面の景色

さて、今回の展覧会ですが、

茶道具取合せ展
 

展示室に当館茶室「古経楼」「松寿庵」「冨士見亭」の床の間原寸模型をしつらえ、館蔵の茶道具コレクションから約70点を選び展示)。懐石道具・炭道具のほか、『玩貨名物記』『三冊名物記』『古今名物類聚』『大正名器鑑』などの名物記所載の名物茶道具を中心に道具の取合せを展観します。(五島美術館HPより抜粋)

 

他の美術館からのものでなくて、五島美術館所蔵のものだけです! もの凄い美術品を五島慶太氏は蒐集していたんですね。娘とじっくり2時間かけてみてきました。

茶道のことがわからない人でも、また茶事の流れがわかるように工夫された展示の仕方でした。

どれもどれもが素晴らしい美術品でしたが、中でも

豊臣秀吉消息 おちゃちゃ宛

・唐物文琳茶入 銘 本能寺

・長次郎赤楽茶碗 銘 夕暮

・鼠志野鉢

・古伊賀水指 銘 破袋

などなど。

「唐物文琳茶入 銘 本能寺」は朝倉義景ユースケ・サンタマリア)から織田信長染谷将太)に渡り(戦勝品?)その後、信長が本能寺に寄進した品。その後1778年に松平不昧の所有となったもの。

麒麟がくる」を観ていたので、とても興味深かったです。「元はユースケさんのものだったってこと」と娘とコソコソ話しながら見ました。

「鼠志野焼」は私は初めてみました。愛読させていただいているブログで知ったのですが、実物を見てその品の良さ、美しさを感じることができました。私も好きになりました。

 

美術品というのはその歴史や知識をちょっと知っているだけでもその魅力が理解できます。知識がないまま観ても何も感じない(感じるのもあります)。娘にも「だから色々な勉強するといいんだよ」と最後は教育ママ!?の顔になっていました。

久しぶりに娘と二人で二子玉川で遅いランチを食べて帰りました。楽しい休日でした。

(息子は家で一人冷凍ピザ)

 

閉展までまだ3日あるので、一人でもう一度行ってみようかな?と考えています。

お近くの方、是非どうぞいらして下さい。

 

それではまた。

ごきげんよう

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