季節の草花と一緒にお茶でも

理系研究職の傍ら、茶道・ガーデニング・料理など日々の暮らしを綴っています

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水仙や 寒き都の ここかしこ

週末は雨だったためお庭の手入れが出来ず、気分転換できないまま今週が始まりました。

草花達は私達の閉塞感とは関係なく、新芽を伸ばし花を咲かせています。お庭が明るくなりました。

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ラッパズイセン(喇叭水仙

水仙は英名は「ナルシサス Narcissus」。ナルシストの語源となっているギリシャ神話に登場する少年ナルシスから名づけられています。中国では水辺に住む仙人という意味で「水仙」。文化の違う東西でも魅了される印象的なお花だったのですね。

日本には平安時代ごろに渡来しています。

私はボストン在住時、ボストンマラソンが行われる頃の3月に咲き始めた水仙の花を見て、「やっと春が来た!」と感動しました。

それまでさほどお花に興味はなかったのに。

水仙や 寒き都の ここかしこ

与謝蕪村

正岡子規らはこの句を「よく分からん」と評したといわれていますが、私は心に通じるものを感じます。

それほど寒くないところに住んでいれば、水仙をみても特に感じないのかもしれません。しかし体感温度-30度以下にもなる寒い地で冬を過ごした後、水仙を見るととても感動するものです。

「ここにもあっちにも水仙が咲きだしたな~ 春だな~」って。

蕪村はどこでこの歌を作ったのだろう?

きっと寒い土地で住んでいたんでしょうね。

 

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