季節の草花と一緒にお茶でも

理系研究職の傍ら、茶道・ガーデニング・料理など日々の暮らしを綴っています

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カサブランカ 花粉雄しべと雌しべの処置 来年のために

今朝、カサブランカが3つ開花しました。

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カサブランカ

師匠が植えてくれて、もう4年?ほど経つでしょうか。

毎年咲いてくれます。

とても優雅なカサブランカですが、この雄しべと雌しべが高貴な純白の花弁を汚してしまいます。そのためお花屋さんで売っているカサブランカは既に雄しべと雌しべが取り除かれています。

開花と同時(完全開花前!)に雌しべと雄しべを取り除く大事な理由がもう一つあります。

それは

球根を弱らせない(=栄養を使わせない)、太らせるためです。

チューリップなどの球根を収穫するのが第一目的の場合はお花が咲き始めたら全て取りますよね。それと同じ理由です。実を作るのには大変なエネルギーが必要となります。エネルギーを使いすぎると球根がやせ細ってしまい、翌年咲かなくなります。また今咲いているお花の花もちも悪くなります。

カサブランカの場合はお花を楽しみたいので、真っ白な花弁を汚すのを防ぐのと同時に、球根の体力維持のために雄しべと雌しべを取ります。

そして、球根を太らせるために、花が咲き終わった後は花だけを摘み取り、葉っぱは残して光合成をさせます。つまり光合成により養分を作らせ球根にためるのです。

光合成

植物の葉の葉緑体で行われる反応です。

二酸化炭素 + 水 + 太陽エネルギー🌞 → 炭水化物(でんぷん) + 酸素 + 水

化学式で書くと

となります。

 

葉っぱは自然に枯れてきます。葉っぱの色が変わってきたら「光合成終了」のサインです。そうなったら地上すぐのところで切り取ります。

きっと来年も芽が出て👆のようにお花が咲いてくれます。

 

雄しべと雌しべの取り方は以下のようにします。

念のため真っ白なお洋服のままで作業しないで下さい。花粉が付くとなかなか取れません。もし付いてしまったら擦らずに、垂直方向に裏から叩くか、テープでトントンとくっつけて取るといいです。

 

① 開花直後ならそ~とテイッシュで掴んで取る。

② 上の写真のように開花してしまい、たっぷりの花粉が飛び出てしまった場合は、ピンセットがあれば使うと便利です。お箸でも可。

・ ピンセットで花粉より奥のところを挟み、さらにその奥をハサミで切ります。

そ~とですよ。

または

・ 雄しべの下にティッシュを置いて、ハサミで切ります。花びらに花粉が付かないように気を付けて下さい。

 

 

 咲き始めたら来年のことを考えてあげましょう。

これが持続可能なガーデニングの楽しさだと思います。

 

それではまた。

ごきげんよう

 

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