今年は天津乙女がきれいに咲きました。
1960年、寺西菊雄氏(日本)によって作出され初めて世界的に評価を受けた品種です。
高貴な雰囲気を醸し出す黄色い薔薇で、私の大好きな品種です。
名前の由来も素敵です。
「天津風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ」
空高く天を吹く風よ、天女が帰っていく雲の中の通り道を塞いでおくれ、まだ乙女の姿を見ていたいから。
という歌です。
天女というのは宮中で新嘗祭や大嘗祭で「五節の舞」を舞う舞姫のことです。
この歌が由来となって名付けられた「天津乙女」さん(1905-1980)という宝塚歌劇団のスターもいらっしゃいました。